遺品を整理・処分するにあたって~東京都杉並区の場合~

遺品整理を行う上で、ひとつの壁になるのが「不用品の処分」です。形見として引き継いだり、価値あるものであればリサイクルショップに買い取ってもらったりすることもできますが、残念ながら不用となってしまった物の場合は、自身で処分をしなければなりません。遺族にとっては、葬儀や相続などで慌ただしい時期には、この処分の作業が大きな負担になることもありますよね。
そこで、どのように処分すればよいのか、具体的な例を挙げるため、東京都の杉並区に焦点を絞ってご紹介します。

■人気住宅エリア、杉並区の特徴

杉並区の人口は約57万人(2018年6月現在)と、東京23区内で第5位の人気住宅地です。中央線、丸ノ内線、西武新宿線、京王井の頭線が走っており、新宿、渋谷など都心への通勤にもアクセスの良いエリアであることがわかります。近年では、高円寺や西荻窪といった若い世代に人気の駅もありますが、もともとは1923年に発生した関東大震災の後に、防災の観点から人気となったエリアで、古くから土地を持っている高齢者の方が多いのも特徴です。こういった地域の特性から、若者の自殺や孤独死といった社会問題が比較的目立つ地域でもあります。

■不用な大型家財は粗大ごみとして処分


それでは、もし大切な方が亡くなった際に、不用品として遺品を処分したい場合にはどのような方法があるのでしょうか。
先に挙げたように、リサイクルショップで買い取ってもらえる物もありますが、製造から年数が経過してしまっている家電や古くなってしまった家具など、引き取り手がいない場合には、粗大ごみとして処分する方法が一般的です。

杉並区の場合、まずは引き取ってもらいたい物のサイズを測り、インターネット、電話、ファックスのいずれかで粗大ごみ受付センターへ事前申し込みを行います。受付が完了したら、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで「有料粗大ごみ処理券」を購入し、それを貼った上で、回収日に指定された場所へ出す手順になります。杉並区以外にもこの手順で粗大ごみを引き取ってくれる地域が多いようですが、自治体によって異なりますので事前に確認をするようにしましょう。

■遺品整理業者に依頼するという手段も


不用品が多い場合、ひとつひとつをこの方法で処分していくと、大変な時間と労力がかかります。さらに、故人が賃貸の利用者だった場合には、早い段階で処分を完了しなければその分家賃が発生してしまうという問題も出てくるでしょう。もしそのような状況であれば、プロの遺品整理業者へ依頼するという選択肢もあります。費用はかかりますが、遺品の仕分けから処分、清掃、必要があれば買取までを一括で行ってもらえるので、遺族の負担はかなり軽減されるでしょう。

東京都の杉並区を例に挙げて、遺品整理についての一般的な方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。大切な方を亡くされて大変な時間を過ごされている方に、少しでも手助けになれば幸いです。

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