遺品整理を効率よく進めるために事前に確認しておきたいこと

知識の無いまま遺品整理に着手しても時間ばかりかかってしまいます。大切なのは、その段取り。遺品整理に着手する前にやっておいたほうが良いこと、また確認しておいたほうが良いことについて考えていきます。時間のロスを防ぎ、効率良く進めるためには何が必要となるでしょうか。

貴金属などの高価な遺品、形見分けできそうな物の整理

故人が大切にしていた物、着物や貴金属などの高価な物は、必ず別の場所に保管しておきましょう。
 
貴金属は買取店に持ち込んで換金するのも一つの方法です。その際には、複数の買取店で見積もりをしてもらい、一番高く買い取ってくれる店を見つけましょう。骨董品は、古美術商に判断してもらうことも良いでしょう。近くに古美術商が見つからない場合は、オークションサイトを利用するのも手です。
 
そして最近は、買取だけのために出張鑑定をしてくれる遺品整理業者もあります。自分で色々なお店に出向くことが面倒という方は、出張買取業者を利用してみましょう。ただし、遺品を売る場合は、後々相続人の間でトラブルにならないように、充分に話し合った上で、書面でその内容を確認することも大事です。

遺品の引き取り業者、リサイクル業者への問い合わせ

遺品整理を自分で行うといっても、自分以外に手伝ってくれる人がいるのか、それをいつやるのかなど、スケジュールの調整も必要になってきます。
 
新しい家具やアンティーク家具、買ったばかりの家電など価値がありそうなものは、買取業者に買取をしてもらいましょう。その際、他の不用品も引き取るからと言って相殺になったり、あまり価値が無く、逆にお金を取られることもあります。このような場合は、複数の業者に見積もり依頼をすることがポイントになります。そして、見積もりの段階ですぐに契約しないこと。これも大切です。
 
また、家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫や洗濯機は、引き取り業者に依頼する必要があります。電化製品の処分は、購入した店舗に引き取ってもらうか、それが無理な場合は家電リサイクルセンターや市町村の行政が指定した場所へ持ち込む方法もあります。
 
小さい物を持ち込むことは割と可能ですが、大型の家電を持ち運ぶのは非常に困難です。一人でやろうとしてギックリ腰のような怪我をしてしまっては、日常生活にも影響が出ます。できれば大きな家電製品も大型家具と同様に引き取って貰える業者を事前に調べておきましょう。

遺品整理時に必要な用具の準備


遺品整理当日は、ゴミ袋、紐、ガムテープ、掃除機、はさみ、軍手、マスク、使えるものを別にしておく段ボールなど、必要な道具を一通りそろえておきましょう。
 
ゴミがたくさん出るので、ゴミ袋は大量に必要となります。掃除機や雑巾、ホコリ対策のマスクも欠かせません。また、段ボールを梱包するための紐やガムテープが途中でなくなったりすると、作業を中断して買いに行かなくてはなりません。こういった備品の準備不足は大きな時間のロスに繋がりますので、事前にしっかり確認をしておきましょう。

遺言書の確認

遺言書の有無も後々重要となってきます。本格的に遺品整理の作業を始める前に、遺言書は残されてないか、思い当たる場所を必ずチェックしましょう。そして、もし封印のある遺言書を見つけた場合、その場で勝手に開封すると罪に問われることがあります。未開封のまましっかり保管し、家庭裁判所の検認手続きを受けましょう。

まとめ

遺品整理前でもやらなければならないことはたくさんあります。スケジュール調整、大型の家電・家具の引き取り依頼、遺言書の確認……、これらをすべて一人でやろうとするとパニックにもなりかねません。そんなときは、遺品整理業者のサイトから自分に合いそうな業者をいくつか選んで相談してみましょう。
 
時間を無駄に費やす前に、プロの力を借りるのも遺品整理の賢い進め方と言えます。

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