遺品整理の料金相場

空き家を処分する際にしておかなければならないことは、すぐに売却や賃貸できる状態においておくことです。両親が亡くなり、誰も住まなくなった田舎の実家を処分したいけど、家の片付けをなかなか進めることができないという人は多いもの。その理由の一つは、思い出の詰まった実家や故人の財産を処分することの罪悪感と言えるでしょう。そんなとき、故人の財産の片付けを遺族に代わって行ってくれる遺品整理業者があります。

■参考になるのは引っ越し料金

片付けを遺族だけで行う場合、自治体に支払う廃棄物処理費以外に費用の心配はほとんどありません。一方、故人の遺品整理は一生に一度あるかないかの経験。忙しさからなかなか故人の遺品整理に手を付けられない方もいるのではないでしょうか。そういった方のニーズに応えるために、プロの遺品整理業者が存在します。業者に依頼すると、故人の財産の片付けの他、清掃や遺品の供養までを行ってもらえるといったメリットがあります。

しかし、気になるのはそのお値段。遺品整理業者は全国に約6,000社あると言われていますが、業界には法定されたされた金額はないようです。そこで、業者料金の参考になるのは引っ越しです。引っ越し料金が荷物の量に比例するように、遺品整理業者に片付けを依頼した場合も同じように片付ける荷物の量によって金額が変わってきます。

■基本料金は荷物の量によって決まる


基本料金は、1R~1DKで30,000円~200,000円、2DK~2KDKで90,000円~300,000円、3DK~3LDKで150,000円~500,000円くらいが相場のようです。金額が部屋の大きさに比例していますが、それは荷物を運ぶトラックの台数と作業員の数が大きく影響していると言えます。1Rや1Kの場合は、2トントラック1台と2名程度の作業員で済むことが多いので料金も割安になっています。

また、孤独死や自殺などがあった現場の場合、特殊清掃が必要になることが多く、これらの金額はオプションとして加算されます。特殊清掃では、消臭や染み抜き、汚れ落としといった特殊な作業を行うこととなり、これらは30,000円以上かかります。

■見積もりは数社から取り、オプション料金の確認を必ず行いましょう


業者に作業を依頼する場合には、必ず数社から見積もりを取るようにしましょう。基本料金の中には、主に、人件費、車両費、回収運搬費、廃棄物処分費が含まれます。この際に注意しなければならないのは、基本料金以外に料金がかからないのか、また追加で料金が発生することがあるのかどうかの確認です。
実際に業者に遺品整理を依頼した方の体験談の中には、基本料金の中に含まれると思っていた遺品供養の料金や部屋の清掃料金など、予期しなかった費用を作業後に請求されたという口コミもあるので、必ず事前に確認をするようにしましょう。

思い出の詰まった実家や故人の財産を処分することはなかなか踏み切れないもの……。しかし、使われなくなった空き家やリサイクルできる家財道具は再利用してこそ、それらを使っていた故人の供養になります。突然の悲しみを前に、故人の財産処分について何をどのようにすればよいのかわからないと困っている方は、一度、遺品整理業者へ相談されてみてはいかがでしょうか。

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