遺品整理業者における「資格」と「優良事業所認定」

企業における信頼度の証は様々です。例えば、顧客数であったり、売上であったり、ネームバリューであったり。
それでは、遺品整理の業者に置き換えるとどうでしょう。身の回りで実際に利用したことのある人がいなかったり、インターネット上でも口コミや評価がまだまだ少なかったりと、その実態は見えづらいのではないでしょうか。遺品整理業者を選ぶ際、どういった点を信頼の指標にすればよいのかを探っていきます。

■遺品整理と資格


遺品の整理に資格なんかあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、資格は実在します。遺品整理士認定協会という一般社団法人が認定している資格で、約2カ月間の教材受講の後、レポートを提出することで発行されます。この講座を受講することによって、遺品整理の取り扱い手順や遺品整理に関わる法規制等の知識、故人の想いがこもった品々を供養という観点から取り扱う方法などについて学ぶことができ、遺品整理が単なる物の片付けではなく特別な作業であるという意識を高めます。合格率は65%と、誰でも簡単に合格できる資格ではないことがわかり、資格の有無がひとつの信頼の証と言えます。

■優良事業所認定とは?


もうひとつの信頼の指標としては、優良事業所認定を受けているかどうかです。優良事業所認定とは、ある団体が業者に対して、資格取得状況やこれまでの実績を元に優良事業所として認定するものです。先に述べた遺品整理士認定協会でも優良事業所認定書を発行しており、700社以上(2018年7月現在)がその対象となっています。これは、法規制を守り、遺品整理業界の健全化に取り組んでいることの証なので、安心して依頼できる業者と言えます。
また、その他の団体からも優良事業所認定を受けている業者もあります。事件現場特殊清掃センターもその一つ。同団体は、孤独死やゴミ屋敷といった、清掃に特殊な技術を要する現場で作業する事件現場特殊清掃士を養成することを目的としています。こちらも遺品整理士と同じく資格を発行しています。複数の団体から優良事業所認定を受けている業者は、それだけ多くの分野で認められている確かな証です。

■まとめ

遺品整理業界における信頼の証、資格と優良事業所認定についてご紹介しました。実際に利用する立場になると、その他の料金設定やサービス内容にも目を向けなければなりませんが、こういった「形あるもの」を提示できる業者は、顧客に対して安心感を提供したいという意識を高く持っていると言えるでしょう。遺品整理業者を選ぶ際にはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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